秋の彼岸の時期に合わせて、金沢市内の寺では、江戸後期に制作された「地獄極楽絵図」が22日から公開されています。

焼けた鎖で身体を縛られノコギリで切りつけられる。
「地獄極楽絵図」です。

金沢市笠市町にある照円寺では毎年、およそ150年前に住職が描いたこの「地獄極楽絵図」を春と秋の彼岸に合わせて公開しています。
高さ2・3メートル、幅1メートルある18枚の掛け軸には、八種類の地獄絵図のほか、阿修羅道や天道など人が何度も生死を繰り返し新たに生まれ変わって輪廻転生する六つの世界=六道や極楽絵図が描かれています。

照円寺若院 島田敬宣さん
「この絵に描かれている人が自分だったらどうだろうか自分も同じことをしていなかったか振り返って初めて分かることがあるそのきっかけの絵図になってくれたらと思う」

「地獄極楽絵図」の公開は、金沢市の照円寺で24日まで行われています。