今回のテーマは熱中症です。

まずは「暑熱順化」こちらの言葉、聞いたことはありますか?
「しょねつじゅんか」と読み、本格的な暑さを迎える前に、汗が出る程度の入浴や軽い運動を通して体を暑さに慣れさせることをいいます。

暑熱順化とは?


日本気象協会が去年から発表している暑熱順化前線によりますと、北陸地方は6月下旬となっています。

そして実は…熱中症で救急搬送される人の数が最も多いのは8月じゃなく7月なんです!

MRO北陸放送・牛田和希アナウンサー
「熱中症になったことはありますか?」
兼六園の来園者
「1回だけ。テニスの試合をしているときに」
「フェスに行っているとき。立ちくらみがして真っ白になって助けられました」

MRO・牛田アナウンサー
「熱中症の対策は何かしていますか?」
兼六園の来園者
「あります。扇風機です。あとは早く歩かない。」

MRO・牛田アナウンサー
「熱中症って何月になるイメージが一番多いですか?」
兼六園の来園者
「え…夏?」「7~8月?」
MRO・牛田アナウンサー
「実は、1番多いのが7月なんです」
兼六園の来園者
「へ~!!!」

ここからは、熱中症の専門家で医学博士の平下政美さんと進めていきます。

熱中症の専門家・医学博士 平下政美さん

こちらは消防庁による去年、熱中症で救急搬送された人の数を月別に表したグラフです。最も多いのは7月で、8月と比べると約7000人多くなっています。

消防庁・熱中症による救急搬送者数

医学博士・平下政美さん
「7月は雨が降る日が多く、それにより湿度が高まります。すると汗が蒸発にしにくくなるります。汗が蒸発しないと体の中に熱がこもってしまうことが要因のひとつです」

では汗を蒸発させるためにはどうしたらよいのでしょうか。

医学博士・平下政美さん
「1番は風に当たることです。室内では扇子や扇風機が効果的です。屋外で数時間活動した後は、こまめに汗をふくこと、そしてたまに濡れたタオルで体を拭くことが大事です。湿度の高い日には汗が出る汗腺に塩分などが詰まって汗が出にくくなります。濡れたタオルを使って腕などを拭くとその塩分などを除くことができ、発汗に繋がります」

そして、熱中症の予防には食事も大事…特に朝食が重要ということで、平下さんが提案!題して「熱中症対策パーフェクトモーニング」がこちらです。

野菜サラダ・納豆・いりこの酢漬け・冷奴・玄米・薄めの味噌汁

まずは、ごはんは白米ではないように見えますが…

医学博士・平下政美さん
「豆入りの玄米です。玄米はビタミンBが白米と比べ段違いに多いです。ビタミンBは細胞で水を作り出す働きをし、この水は直接体外に出ることはないので、熱中症対策に効果バツグンということです」

野菜も彩りよく、かなりの量に見えます。

医学博士・平下政美さん
「野菜サラダは120グラムです。野菜は重量まるごと水分として摂取することができるので、熱中症対策にぴったりです」

また、豆腐、納豆と豆が多いですね。

医学博士・平下政美さん
「湿度が高まると出る汗が減っていきます。そこで汗を作るレシチンを多く含む豆を食べると効果的です。豆腐は水分も同時に摂取できますね」

まさにパーフェクトモーニング、皆さんも熱中症対策として参考にしてみてください。