金沢伝統の「治部煮」などに代表される加賀料理について、石川県は国の無形文化財への登録を目指し必要な調査を始めます。
「登録無形文化財」は、担い手不足が懸念される工芸技術や芸能、郷土料理などを保護しようと、国がおととし新たに設けたもので、これまでに書道や京料理など4点が登録されています。
県によりますと、加賀料理は地元の食材を生かした「治部煮」や「鯛の唐蒸し」などが主に料亭で提供されていますが、その定義が曖昧なことから、県は歴史的背景やしつらえなどの調査を、地元の飲食店や専門家と共同で進めることにしています。県は今回の調査にかかる費用として、100万円を6月補正予算案に計上しています。