石川県珠洲市では日常の生活を取り戻す動きが見られています。3日には県内外の大学生らが仮設住宅の建設を行いました。この仮設住宅、材料はなんと”紙”。「紙のログハウス」の建設期間はわずか2日間だというのです。
5月5日の震度6強の地震で全壊や半壊など特に被害が集中した珠洲市正院町のとある住宅・・・
一階部分が大きく傾き「全壊」判定となり、住民は近くの親戚の家に寝泊りしているといいます。
その隣で何やら組み立てているのは東京の慶応義塾大学と芝浦工業大学、そして金沢工業大学の学生たちです。
世界的な建築家として知られる坂茂さんの呼びかけにより建築を学ぶ大学生たちが縦6メートル、幅3.6メートルの仮設住宅を住む家を失った住民たちの為に建設しようとしていました。
この仮設住宅の柱や梁などの素材はなんど”紙”。2日間で完成させようというのです。
坂茂さん
「紙管という材料は安くて強度もしっかりしていて、軽いから学生たちの手でも施行しやすいんですよね。木造で作るより簡単に作れます」
「紙のログハウス」と呼ばれる坂さんが考案したこの仮設住宅は1995年の阪神淡路大震災で住むところを失ったベトナム人の為に建てたのがはじまりで、今年2月に発生したトルコ・シリア地震などでも実績があります。
建物の基礎となるのは、砂袋を入れたビールケース。紙素材の紙管を柱にして、木の板で壁を作ります。
住民は…
「凄いね、こんなんになるって思わんかった」「早く出来るのにビックリです」
紙のログハウス建設に携わる学生たちの想いは…
参加した学生は…
「仮設住宅も地域の方々が住まわれても居心地が良いな、もっと住みたいなと思って貰えるような建物になれば良いなと思ってます」











