ウクライナの子ども2万人近くがロシアに連れ去られたとされる問題で、家族らが会見を開き、「子どもたちを早く返してほしい」と訴えました。

記者
「子どもが連れ去られたウクライナの母親らが会見を行っていて、すべての子どもには家族とともにいる権利があると訴えています」

フランス・パリで17日に会見を開いたのは、ロシアに連れ去られた子どもたちを返してほしいと訴える家族らです。

孫が連れ去られたリュドミラ・フェディヴさん
「ロシア人たちは私の孫たちを連れ去りました。彼らにそんな権利はありません」

1歳と3歳だったフェディヴさんの孫2人はウクライナ南部ヘルソン州で行方不明になり、その後、ロシアの養子縁組に関わるデータベースに登録されていることが分かったということです。

孫が連れ去られたリュドミラ・フェディヴさん
「なぜ連れ去ったのか。この戦争はいつ終わるのですか」

ウクライナ政府は、侵攻が始まった2022年以降、1万9000人以上の子どもたちがロシアに連れ去られたとしていて、帰ってきたのはほんの一部にすぎません。

こうしたなか、ウクライナのゼレンスキー大統領はパリ近郊にあるフランスの空軍基地でマクロン大統領と会談し、武器の購入に関する合意文書に署名しました。

今後10年間でフランスの主力戦闘機「ラファール」100機や、開発が進められている地対空迎撃ミサイルシステムを購入する意向だということです。