警察「万全の態勢で警備」金沢市内どこで開催?

各国の大臣が集まる会合とあり、石川県警も「万全の態勢で警備に臨む」としていて、会場の周辺では厳戒態勢が予想されます。

爆発後に白煙が上がる演説会場=和歌山市の雑賀崎漁港、4月15日

4月15日には和歌山市の漁港で、岸田総理の演説会場に爆発物が投げ込まれる事件も発生。手製とみられる爆発物はふたの部分がおよそ60メートル離れたコンテナの壁にのめり込むほどの威力があり、警察が再現実験などを行い、殺傷能力の程度を調べる方針です。

こうした爆発物の原料にもなる薬品や化学物質の取り扱いにも警戒が高まっています。警察などが24日、金沢市内のJAで行った訓練では、不審な客が大量の除草剤を購入しようとしますが、職員が目的を尋ねると立ち去ったため、足跡や車のナンバーを記録しました。通報を受けた警察は、金沢駅に向かった不審者をヘリコプターで追跡し、駆け付けた鉄道警察隊などが確保しました。

犯人役を取り押さえる警察官=金沢駅西広場、24日

金沢駅などの地域を管轄する金沢東警察署の寄谷敏警備課長は「昨今の事案を受けて警戒を強化している。不審な点を感じたら躊躇なく警察に通報してほしい」と呼びかけました。

石川県警は去年11月、G7や今年秋の国民文化祭を控え、警備計画などを作成する専門の部署「総合警備対策課」を発足。去年、安倍元総理大臣が銃撃された事件を受け、警察庁とも事前に計画を共有し、情勢に応じて見直しを進めています。

36人体制でスタートした総合警備対策課=石川県警察本部、去年11月1日

こうした警備の強化が垣間見えた場面もありました。去年12月下旬、今回の会合で議長を務める日本の永岡桂子文部科学大臣が金沢城公園を視察に訪れました。

SPに囲まれ車から降りる永岡文科大臣=金沢市の金沢城公園、去年12月27日

一般の来場者に留まらず、報道関係者も取材エリアを厳しく制限され、大臣警護を担う警視庁のSPが目を光らせていました。

教育大臣会合が開催される金沢駅前の「ANAクラウンプラザホテル金沢」

今回のG7では、金沢駅前の「ANAクラウンプラザホテル」を除いて、具体的な会場は公表されていません。しかし、永岡大臣の視察時に、石川県の馳浩知事が「ここ(金沢城公園)が一番のレセプション等の会合の場所になると想定している」と発言していて、開催日には大臣が市の中心部を行き来するとみられます。

金沢市中心部に位置する金沢城公園(中央)

こうした動きについて、金沢駅前で市民に聞きました。

「やっぱり怖い。でも日本は警察がしっかりしているから大丈夫だと思う」
「この間の首相の事件があったので、何かあったら怖いと思うがそれくらい。規制されるのは仕方ないと思う。生活が少し不便でもその期間だけなので」
「G7が近づいてくると、おまわりさんがいっぱい来る。安心は安心なんだけど、なんかちょっとえって思ってしまう」