3年半ぶりに外国客船の入港を再開した金沢港。豪華なクルーズ船が続々と入港していますが、海外からのインバウンド需要は回復しつつあるのか?コロナ禍からの反転攻勢、海外からの観光客に同行取材しました!

韓国の釜山港を出発し18日朝、金沢港に姿を現したのは、およそ500人の乗客を乗せたモナコの豪華客船“シルバーミューズ”です。

MRO 兵藤遥陽アナウンサー
「真っ白で大きなクルーズ船・シルバーミューズが先ほど到着しました。全長200メートルを超えていて迫力があります」

2020年6月の開業以来、3月初めて外国クルーズ船が入港した金沢港クルーズターミナル。今年はコロナ禍前と同じ水準となる国内外40本のクルーズ船の寄港を見込んでいます。

入国手続きを済ませた乗客も上機嫌です。
アメリカからの観光客
「カメラにしゃべるよ、ハハハハ!3名園の1つ(兼六園)と城に行くつもり。」

インバウンド需要の回復へ、高まる期待。寄港本数を今後も維持するためには、船会社のリピート率を高めることが重要だと県の担当者は話します。

石川県商工労働部 坂尻昇太 港湾活用推進室次長
「乗客の満足度がその船会社が継続寄港を決める際の重要な指標。金沢港では加賀友禅の皆さんの出迎えがあって、そこで足を止めて一緒に記念撮影されている。金沢港のおもてなしも非常に好評を得ている」

金沢観光に出発するオーストラリア人に、声をかけてみます。
兵藤アナ
「一緒に観光して良いですか?…カメラも!」「Oh…Camera?」

見事、交渉成功!
兵藤アナ&オーストラリア人観光客
「では一緒に同行します…レッツゴー!」

ジェニファーとスティーブン


同行させてもらったのは、ジェニファーさんと夫のスティーブンさんら6人グループ。次の目的地、新潟への出発までおよそ8時間、金沢の最初の観光地に選んだのは…?
ジェニファーさん
「…This castle is beautiful!」

定番の金沢城公園と…兼六園!

兵藤アナ
「レッツゴー!レッツゴー!」

ジェニファーさんは旅先での写真撮影が趣味です。兼六園で最初に撮影したのは名園を象徴する人気スポットの“ことじ燈籠”でした。


ジェニファーさん
「Beautiful! You are cameraman!」
「たぶんあなたの仕事(カメラマン)できる」(※訳)

金沢を訪れたのは今回が初めてだという一行、その感想は?
「とても現代的な街だね」「とても旅を楽しんでいる。金沢に来ることができて幸せ。もっと現地の人と会ってここの文化を学んで、帰国したら家族や友人に思い出を共有したい」(※訳)

外国の方も花より団子?“兼六だんご”を食べてもらいました。

兼六だんごを食べてみたスティーブン


あれ、スティーブンさん?
…砂糖をしっかりと付けて、再チャレンジ。

砂糖をつけた兼六だんごを食べたスティーブン


今回のように、到着したその日のうちに金沢港を出発するケースも多いクルーズ船。限りある滞在時間でも、金沢ならではのもてなしが観光客をひきつけさらなる誘客に結び付きます。