9月16日から高校生を対象にした企業の採用活動が解禁されます。こうした中、7月末時点で、石川県内の求人倍率は過去2番目の高い水準で推移していることが分かりました。

石川労働局によりますと、2026年春に卒業を予定する高校生のうち、就職を希望する生徒は7月末の時点で去年の同じ時期に比べ2.1%増の1585人となっています。

一方、県内の企業からの求人は6083人と0.4%増え、その結果、求人倍率は3.84倍となりました。

2024年の同じ時期に比べ0.06ポイント低くなったものの、過去2番目の高い水準での推移が続いています。

求人の状況を産業別でみると、卸・小売業が去年より15.5%増加、製造業の機械関連では13.6%増えるなど、企業の人手不足感を反映しています。

県内の高校生の就職環境は2022年以降、求人倍率が3倍を超える高水準の売り手市場が続いていて、中小企業を中心に若い人材の確保が大きな課題となっています。