12年ぶりの選挙戦となる石川県の輪島市選挙区。新人候補のもとへ現職知事が駆けつけるなど、去年3月の知事選の余波がささやかれる中、すでに激しい前哨戦が繰り広げられています。


去年秋に出馬を表明した北村麻記子氏・41歳(北村茂男元衆院議員の次女)。応援のため、馳知事が幾度となく輪島市内を訪れます。現職県議を引き合いに出す場面も。
馳知事
「まきこって呼んで良いですよ、と言ってもらえたらうれしいよね。やっぱりまさひろって呼ぶと怒られるよね」

国会議員時代に秘書を務めた間柄からか、北村氏も物怖じせず知事に意見します。
北村麻記子氏(無所属・新)
「知事に苦言を呈します、赤ちゃん協議会はなんで男性しかいないんですか?女性の声が届く仕組み作りをしなければならない。」

“輪島新時代”を掲げ、保守分裂の一騎打ちに挑みます。
北村麻記子氏(無所属・新)
「輪島市を新たな道に進めてほしい、という声もたくさんいただくので。強い決意と覚悟で皆さんのもとにまわっている」

迎え撃つのは、大ベテランの県議。
宮下正博氏(自民・現)
「(女性の集いで)きょう一番小さいのは私、足も短いかもしれません。県議会の中では恥ずかしがら短足会の会長もしています」
こう話し、集まった人の笑いをさそう現職の宮下正博氏・73歳。

宮下氏を“恩師”と呼び慕う西田昭二衆院議員が全面バックアップ。馳知事に対抗してか、26日の決起集会には林芳正外務大臣を招き、5期20年で築きあげた中央との深い人脈をアピールします。
林芳正外務大臣
「国政に直接しっかりとかけ合うことができるのは宮下県議しかいないわけです。まさに地元にとってはなくてはならない方。」
宮下正博氏(自民・現)
「“若いもんが良いね”と、そんな方もおる訳です。本当に横一線、熱々の戦いだと思う。門前のお父ちゃんじゃなくて、輪島のお父ちゃんでお願いしたいと思っています!」

宮下氏は去年の知事選で山田修路氏を支援。馳知事との距離感、しこりもささやかれますが…。
Q 馳知事はいなかったが?
宮下正博氏(自民・現)
「それは私はわかりません。選挙後はしっかりノーサイドで私は行きたいと思っています。相手候補にもそう言いましたので、そうしていきたい」

“選挙後はノーサイド”を強調する宮下氏。現職知事が割って入る奥能登の戦いやいかに。