与野党一騎打ちの公算が高まる石川県中能登町の鹿島郡選挙区。立憲民主党の現職が再選を目指す中、自民党のチャレンジャーが議席奪還を狙います。
4年前の前回選、自民党のベテラン現職にわずか26票差で勝利した岡野定隆志氏・52歳。
告示前の前哨戦では、実の弟、近藤和也衆院議員が強力な後ろ盾となっています。近藤和也衆院議員
「ちゃんとした良い政治、良い選挙をしていく手本にしていかないといけない」
ボランティアを集め、岡野定氏との対談をまとめたリーフレット“近藤通信”を配布。そろいの赤いネクタイで、2人3脚ぶりをアピールします。
告示日まで1週間を切った26日は、排水路にたまった土砂を取り除く“江堀り”にも参加。
岡野定隆志氏(立民・現)
「ずっと在所の一員としてはこういうことにも関わってきた。80超えたおばあちゃんが草刈りやっている姿も見てきている。在所を維持してきたシステム仕組みを何とか保たせることがこれから石川県全体にも必要だと感じる」
近藤和也衆院議員
「何々党は良くて何何党はダメだというやり方では、これからの時代は生きていけない。そこは町民のみなさんに分かってもらえると信じている」
町の声を聞き「手ごたえを感じる」と話す岡野定氏、2期目に向けて駆け抜けます。
土本稔氏(自民・新)
「勇気があるペンギンのことをファーストペンギン、つまり挑戦者だということ」
Q自分自身がファーストペンギン?
「そう!挑戦者、僕らの仲間はみな挑戦者」
対峙する自民党が擁立したのは元町議、土本稔氏・46歳。
総決起集会には、地元選出の西田昭二衆院議員と林芳正外務大臣も応援に駆けつけました。“目立った方が良い”という馳知事からの助言もあり、この日は“ファーストペンギン”の上着で登壇。
土本稔氏(自民・新)
「(現職は)もう2回挨拶に来たぞと叱咤激励を受けたり、玄関で犬に吠えられ追いかけられたり日々苦戦しながら日々活動している」
その謙虚な性分は、建設会社での営業経験からくるもの。後援会長を務める宮下為幸町長も、4年前の選挙戦を分析し必勝を期します。
連合後援会長 宮下為幸中能登町長
「なぜ負けたかを反省しながら、弱いところを作戦的に回っている。2連敗はありえない」
土本稔氏(自民・新)
「私ども地域の声が届いていないんです。新しい知事が誕生して、新しい町長も誕生した中で地域の声を届けるのが県議の役割」
党の組織力を生かしつつ、チャレンジャー精神で臨む土本氏、議席奪還へ奔走します。