「ゾーン30プラス」という言葉を知っていますか?

「ゾーン30プラス」とは、生活道路などにおいて最高速度を30キロ制限にし、さらに車道そのものに工夫をした区域のことで、▼抜け道としての通行や▼スピードの出しすぎを抑制します。石川県内では初めて、能美市で29日、運用が始まりました。

能美市宮竹町

ゾーン30プラスに設定されたのは、能美市宮竹町の保育園や小学校のあるエリアです。30キロの速度制限に加えて取られたのは、車道の通行部分を局所的に狭くし、スピードを抑える「狭さく」と呼ばれる対策。

坂道で車の速度が上がってしまうと危険だという指摘が地域から上がり、市や町会、警察などでつくる「宮竹町やさしい道路空間づくり協議会」が子どもたちの安全を確保しようと設置を決めました。

道幅を狭くする「狭さく」を実施

能美市宮竹町 宮田宏町会長
「(これまでは)坂から下りてくる車がスピードを落とさずに町内につっこんでいく。ちょうど下りたところに自転車や学童の通学路が横切っていて、そこでヒヤッとする。これで交通安全を意識するようになれば」

宮田宏町会長



地元の小学生は…
「交通安全にみんなが気を使いそうなので、いいと思う」

地元の小学生は…

道幅は5・5メートルから4メートルになり、通行する際に意識してもらう狙いがあります。能美市や警察は、この区域に速度制限の標識や標示を合わせて35か所設置しています。そして、このエリアはさらに、保育園の散歩などのためにドライバーに重点的に注意を呼びかける「キッズゾーン」にも設定されます。

運用開始の記念撮影


新学期間近、子どもの安全確保が進みます。