早産などを理由に小さく生まれた赤ちゃんの成長を、行政や医療機関が一体となって見守り支援を強化していこうと、石川県は来月から、通常の母子健康手帳とあわせて使うハンドブックを新たに導入します。

県が新たに作成したのは、「つなぐ手帳いしかわリトルベビーハンドブック」で、生まれた時の体重が2500グラム未満の、いわゆる低出生体重児の母親やその家族に向けて作られました。小さく生まれた赤ちゃんは平均的な子どもの発育と差が生じやすく、県は母親らの子育てへの不安を解消しようと、医療機関などと意見交換を重ねてきました。

ハンドブックには、赤ちゃんの表情の変化や反応など、その子自身の成長を記録できるページを設けたほか、低出生体重児の子育てを経験した母親からのメッセージも記載します。

20日に開かれた定例会見で石川県の馳浩知事は、「自分だけで抱え込まないで、子どもに対する確認作業を通じて愛情をひとつひとつ積み上げていってもらいたい」などと話しました。

ハンドブックは来月から、県内の周産期母子医療センターのほか、それぞれの市と町で配布されます。