金沢のまちなかに誕生したアニメスタジオが快挙です。おととし設立されたトンコハウスが手がけた作品がアニメーションで最も権威があるアニー賞で6部門にノミネートされました。

トンコハウス コンセプトアーティスト・稲田雅徳さん
「なんか大ごとになってきているんだなぁと、ちょっとびっくりしている」
トンコハウス コンセプトアーティスト・橋爪陽平さん
「素晴らしいデザインチームの1人としてノミネートされたことは純粋に嬉しいなと思う」

取材に応じる橋爪さん(左)と稲田さん(右)

金沢市尾張町にスタジオを構えるアニメ会社が手がけたのは、インターネットで去年から配信が始まった「ONI(おに)~神々山のおなり」です。

クレイアニメのような柔らかなタッチで描かれた日本らしい風景。舞台は鬼や妖怪たちが暮らす世界です。今年のアニー賞では作品賞をはじめ6部門にノミネートされるなか、優れた世界観やデザイン設定に贈られるプロダクションデザインの部門を金沢のスタジオで働く稲田雅徳さんと橋爪陽平さんが担当しました。

橋爪さん
「コンセプトアーティストとは作品の世界観やキャラクターなどを脚本をもとにビジュアル化して作り上げていくことをやっていた」
稲田さん
「僕たちはCGの人が作りやすいように絵を描くという感じになる」

金沢にスタジオを構えたトンコハウス

作品では、主に作中の小道具や背景などの色彩や光の設定を担当していて、金沢の景色も参考になったと話します。

© 2022 Netflix / © 2022 Tonko House Inc.

橋爪さん
「森の光だったりだ湿度とかを知るために卯辰山に言ったりしました」
稲田さん
「看板が出てくるんですけど、そこは金沢の方言が書いてあったりするので、そこは見た方があっ!と思うのではないか」

稲田さんと橋爪さんはアメリカ・ロサンゼルスで日本時間の26日に発表される授賞式に出席し、発表を待つことにしています。