私たちの生活に重くのしかかる電気料金の値上げは、まさに喫緊の課題と言えます。そんな中、石川県が今年5月から始めるのが「いしかわ省エネ家電購入応援キャンペーン」です。
購入した家電製品の省エネ性能に応じてキャッシュレスポイントが付与される仕組みですが、今回、省エネ家電への買い替えポイントを取材してきました。
馳浩石川県知事
「家計の負担を軽減するとともに、家庭における省エネの取り組みも協力に推進するため、“いしかわ省エネ家電購入応援キャンペーン”を実施することにした」
電気料金の値上げに対し県が打ち出した家庭向けの施策。
対象製品はエアコン(1~2万円)・冷蔵庫(5千円~2万円)・テレビ(5千円~2万円)・LED照明(2千円/基)、そして電気給湯器のエコキュート(4万円)。
5品目が対象というのは全国で最多だということです。
※括弧内はキャッシュレスポイント付与額
そうは言っても高価なため、二の足を踏んでしまう家電製品の買い替え。気になるポイントを家電量販店、ヤマダデンキの杉本さんに聞いてみました。
MRO牛田和希アナウンサー
「対象の5品目の中でも、杉本さんのおすすめはどれですか?」
ヤマダデンキ テックランド金沢大桑店 杉本良行さん
「エアコンと冷蔵庫。この2つは電気代が上がっている中、省エネで意識されている人が多い製品」
省エネ家電はどのくらい電気代の節約につながるのか。杉本さんは、商品を選ぶ際に“省エネ性能”と書かれた緑のマークを参考にしてほしいと言います。

杉本良行さん
「この星マークの数値が高ければ高いほど、電気効率が良いということで省エネにつながる。省エネ、電気代を抑えるという意味ではエアコンが良い」
目安となる年間の電気料金も記載されている、この省エネ性能の表示。冷蔵庫コーナーでこの表示を良く見ると、意外な事実も…。
杉本良行さん
「こちらもエアコンと同じように省エネ性能をみると、冷蔵庫は容量が大きくなるにつれて電気代が抑えられている。(電気料金は)容量が300リットルだと年間1万円ですが、600リットルでも年間8000円程度」
冷蔵庫は中身を詰めこみすぎると逆に電気代が高くなる傾向があるため、最近は容量の大きいものを検討する人も多いそうです。
このほか、4万円分のポイントが付与されるエコキュート。一般的な電気温水器から買い替えると電気料金を3分の1程度まで抑えられるといいます。
新たなキャンペーンについては21日開会の県議会で審議されますが、家電の買い替え需要や家計への助けにつながるのでしょうか。