20日朝、石川・七尾市の住宅兼理容店で起きた火事は、警察と消防の実況見分の結果、電気製品に繋がれていた延長コードから火の出た可能性が高いことが分かりました。
火事は20日午前4時ごろ、七尾市神明町の理髪店・中山理髪館で発生し、店を経営する中山桂一さん(82)と、妻の久子さん(75)、長女の幸栄さん(54)の3人が市内の病院に搬送され、このうち久子さんが重症となっています。
警察と消防が実況見分した結果、火は店舗兼住宅の鉄筋3階建ての建物の1階を中心に、およそ54平方メートルを半焼しました。
このうち1階の店舗の壁付近の燃え方が激しく、消防によりますと、電気製品に繋がれた延長コードから火の出た可能性が高いということです。
延長コードは、重い家具の下敷きになったり、ねじれたまま使っていたりすると、断線して火事の危険性が高まります。
七尾市と中能登町で火災が相次いでいることを受け、七尾鹿島消防本部は被害のあった地区で来月、火の取り扱いや住宅用火災警報器の取り付けを確認する「住宅防火診断」を実施するとしています。