「言ってみたら会員は0人や」各地で減少する遺族会 年々難しくなる記憶の継承
一方で、戦争の記憶の継承は、年々難しくなっています。
虎治さんが会長を務める珠洲市遺族連合会は、現在50人ほどの会員登録がありますが。

宮口虎治さん「(遺族会の会員は)言ってみたら0人や。(今年)会費もらった人は1人もいない」
遺族会の会員の減少は石川県内全体でも起こっています。県遺族連合会によりますと、高齢化の影響で現在はおよそ4300人となっていて3年前と比べただけでも1700人ほど減っているといいます。

その中で、各市や町の遺族会は、現状と向き合いながらその維持に取り組んでいます。
小松市遺族会 阿戸淳一会長「小松市遺族会も300人会員はいるんですけど実際に行事のたびに参加される方は限られてくるのでそういった中でも今後活動をどう維持していくのかっていう話が遺族会の役員の中でも課題になっているというのが現状だと思う」

小松市遺族会は2026年4月に戦没者の孫世代にあたる男女19人で青年部を発足しました。
小松市遺族会 阿戸淳一会長「当時の苦労した話は全然知らないんですけどそういった世代でも一つ共通点は身内で血のつながりがあるものに戦争で亡くなった人間がいるってことが一つ共通点になってそういう形で活動ができないか今模索している」
一方、今年青年部を解体したのが金沢市遺族連合会です。

金沢市遺族連合会 本村典子副会長「そろそろ孫世代にバトンタッチをしていきたいというところで今準備段階に入って少しずつ孫世代に活動が継承されている」
2026年6月、役員を一新し、戦没者の孫世代にあたるおよそ10人が遺族連合会の役員に就きました。
金沢市遺族連合会 本村典子副会長「まずは子供世代からどんな風に活動していったかっていうのを同じ役職の仲間として継承をしたり孫世代としてどんな風にやっていったらいいかっていう話し合いをしながら新しい世代の遺族会につなげていきたいと動いている」

各地で模索が続く遺族会の維持。また「記憶の継承」自体についても模索は続いています。
小松市遺族会 阿戸淳一会長「高度経済成長の後に生まれているからどうしても本当の苦労というのは実体験がないので我々が説明しても子供たちが分かるのか自信がない。自分たちが経験していないことを説得力を持ってしゃべるというのが非常に難しい」

語り部活動などを行う立場として、戦没者の孫世代としての悩みを抱えながらも 前向きな継承につなげています。同様に孫世代への継承につなげたい珠洲市遺族連合会ですが。












