オリンピアンがこれからは実績や知見を後輩たちに伝えます。ウエイトリフティングでオリンピック3大会連続出場を果たすなど、数々の輝かしい成績を残してきた金沢学院大学出身の八木かなえさんが19日、母校のコーチ就任を発表しました。

2013年にロシアで開かれたユニバーシアード大会優勝や、ロンドンから3大会連続のオリンピック出場など、これまでウエイトリフティングで多くの活躍を見せて来た八木かなえ選手。19日、母校でコーチ就任の記者会見に臨みました。

八木かなえさん
「4月から金沢学院大学で、助教とウエイトリフティングのコーチをさせていただくことになりました」

八木かなえさん


八木選手が金沢学院大学の門戸を叩いたのは2011年。
当時のMROのインタビューに八木さんは「本当に期待と不安でいっぱい。一生懸命目の前の目標に向かって頑張りたい」と初々しい表情で話していました。

入学当時の八木さん

その翌年、在学中にもオリンピック出場を果たし、活躍する姿は石川県内でも大きな反響を呼びました。

今回、母校でのコーチ就任を決めた理由は

八木かなえさん
「オリンピック3大会連続出場することができて、競技スポーツとしては十分やり切ったなという思いが自分自身にはあった。今後は、結果や記録にこだわらず、奥深さや魅力を追求するのも楽しいかなと思って」



八木さんは今後も選手活動は続けるものの、第一線からは退き、マスターズの大会などに出場してみたいと話します。

「次の目標は4年後のマスターズのオリンピック、ワールドマスターズゲームにチャレンジしたい。(コーチは)できるかなと心配。ワクワクもあるが、自分の経験を後輩たちに伝えていけたら」

八木さんは、在学中に高校の体育の教員免許を取得するなど、元々指導者はしてみたいと話していました。

2012年の八木さん

今後について、日中は助教として大学の体育の授業のサポートを行い、午後の部活ではコーチとして指導をしていくということです。

また、オリンピックは特別な場所で、あの雰囲気や経験は特別なので、後輩にもその経験を味わってもらいたいという思いがあると話しています。