この春に小学校を卒業する6年生が、仲間たちと思い出作りです。金沢の伝統工芸を使ったコサージュづくりを体験しました。

金沢市を拠点に活動する水引作家の井波佳奈さんは、子どもたちに金沢の伝統工芸・水引の魅力に触れてもらう体験教室を7年前から開いています。

金沢市の大徳小学校に通う6年生の児童127人が挑戦したのは、水引のコサージュづくり。およそ120色の中から好きな水引を選び、三つ編みにした土台に大きさの異なる4つの花をひとつひとつ結んで仕上げていきました。

体験した児童
「手に合わせて引っ張って大きさを揃えるのが大変でした。結婚式やお葬式など色々なことに使われるのだなと分かりました」
「おめでたい色かなと思い、白を選びました。意外にきれいにできたかな。みんなと一緒に作って思い出になったのでよかった」

水引art 波華・井波佳奈さん
「水引は色にも結びにも思いが込められているところが素敵な工芸だと思う。それを若い世代の子供たちの心の中に留めてもらえればと」

自らへのはなむけとして、そしてお世話になった方への感謝の気持ちを伝えるものとして、子どもたちは17日に作った水引のコサージュを胸に、3月の卒業式に臨みます。