海の神、恵比寿様を抱えながら家々を回って、今年1年の漁の安全と大漁を祈願する「恵比須講」が10日、石川県輪島市で行われました。

輪島市の輪島前神社では、裃姿の地元の漁師たちが重さ10キロほどの木彫りの恵比寿像を抱えて神社を出発しました。漁師町の輪島崎町にあるおよそ120軒の家々を氏子らが回り、恵比寿様が玄関先に訪れると、住民たちは今年1年の家内安全や豊漁を祈りました。

住民
「海上安全ですね、それと大漁満足。少しでもコロナの収束が早く終わってほしい」

恵比須講は毎年1月と11月の年2回行われ、1月の恵比須講は海から戻った神様を再び海に送り出す「おでましえびす」とも呼ばれています。漁師にとって仕事始めの神事「起舟祭」を11日に控え、輪島の漁師町には1年の無事と大漁を願う太鼓の音が鳴り響いていました。