金沢市中央卸売市場では、1年の最初の取り引きとなる「初市」が5日朝、開かれ、威勢の良い声とともに今年の商いが始まりました。

金沢市中央卸売市場の「初市」

競りに先立ち金沢市の村山卓市長が「食を求めて金沢を訪れる観光客の期待に応えてほしい」と市場関係者を激励しました。

午前3時半から始まった水産物部門の競りでは、旬のズワイガニやタラなど冬の味覚が、競り人たちの威勢の良い掛け声とともに次々と競り落とされました。初日は比較的天候が穏やかだったため、寒ブリやノドグロなど去年を12トン余り上回る約114トンが入荷し価格も例年並みということです。

このあと午前6時からは青果部門の初市も開かれ、加賀野菜の五郎島金時や加賀れんこんなどが競り落とされました。初競りは野菜、果実ともに入荷量が安定していて、価格も平年並みの水準だということです。

金沢市中央卸売市場 桑原秀忠市場長
「ことしは5月のG7教育大臣会議、そして秋には国民文化祭。これらをうまく利用して金沢の食文化を発信できればと思っている」

卯年にあやかり飛躍の年に

コロナ禍の行動制限がなくなり、水産物、青果物ともに需要は回復傾向にあるということで、市場関係者は、卯年にあやかり飛躍の年にしたいと願っていました。