化学メーカーのDICは、石川県白山市の北陸工場で実施した自主的な調査の結果、敷地内の地下水から国の暫定指針値のおよそ2000倍の有機フッ素化合物「PFOS」と「PFOA」が検出されたと発表しました。これを受け白山市は、工場から500メートル以内で井戸水の利用を控えるよう呼びかけています。

PFOSなどが検出されたのは、白山市湊町にあるDIC北陸工場で、1月6日に採取した敷地内の浅い地層を流れる地下水から、環境省が定める指針値1リットルあたり50ナノグラムのおよそ2000倍にあたる1リットルあたり9万9600ナノグラムのPFOSとPFOAが確認されたということです。

白山市は17日、PFOSなどが検出された井戸から半径500メートル以内の住民に対し、県による水質調査が完了するまで井戸水の利用を控えるよう呼びかけています。

一方、工場内で飲用水や工業用水として利用している深い地層の地下水からは検出されておらず、DICは飲用水の安全性に問題はないとしています。

PFOSとPFOAは、水や油をはじく特性から調理器具のコーティングや消火剤などに幅広く利用されてきましたが、環境中での分解が難しいことから、現在は国際条約などで製造・輸入が原則禁止されています。

DICによりますと、北陸工場では2003年までPFOSを製造していて、PFOAは製造実績がないものの、使用するフッ素化合物に混入していた可能性があるということです。

DICは17日、石川県と白山市に報告し、18日には地元住民向けに説明会を開くことにしています。DICは「近隣住民や関係者にご心配をおかけしお詫び申し上げます。石川県と白山市とも協議のうえ、適切な対応を進めるとともに、適宜ご報告します」とコメントしています。