「連携がないと工事が止まる」 11年の長丁場に立ちはだかる管轄問題

復旧の課題は建物だけではありません。住宅横にある谷川や名勝指定区域の復旧には、複雑な行政の管轄問題が立ちはだかりました。 谷川の上流は県の森林管理部門、下の田んぼに関わる地域は農業部門、さらに文化財の管轄も絡み合います。

米蔵の解体工事 提供:文化財建造物保存技術協会

大学でシステム工学を教えていた経歴を持つ時国さんは、この復旧工事を「システム」として捉え直し、行政に連携を働きかけました。

門や塀の解体工事 提供:文化財建造物保存技術協会

工期は11年、連携がないとどこかで工事の待ち時間が発生して、ほかの工事に遅れが発生するためです。