再審開始が決定。その決定を知らないまま服役中に亡くなった阪原弘さんの長男・弘次さんは、25日午後6時から大阪市内で記者会見に臨みました。
弘次さんは東京で一報を聞いたときは、「嬉しくて涙が出ました」と話しました。
ただ結果的に、父親の弘さんが亡くなった後の再審開始決定となったことについて、捜査機関や裁判所に対し「憤りを感じます」と話しました。
そして、「もしも第一次再審請求で再審開始が決定し、再審無罪が勝ち取れていたら…、父は今でも生きていると考えています。」とし、妻や子、孫や玄孫ら20人を超える家族に囲まれていたであろう父親の姿を想像して、決定に時間がかかっていることに対する思いを述べました。
■どんな事件
1984年に滋賀県日野町で酒店経営の女性(69)が殺害され、金庫が奪われた事件では、酒店の常連客だった阪原弘さんが強盗殺人の疑いで逮捕起訴され、裁判で無罪を訴えましたが無期懲役が確定し、服役中の2011年に病死しました。
阪原さんの家族らによる再審請求に対し、2023年、大阪高裁は一審・大津地裁に続き再審の開始を決定しましたが検察側が特別抗告していました。
■死亡後に再審開始戦後初のケース
24日付で最高裁は「2審・大阪高裁の判断に誤りがあるとは認められない」として再審を認める決定をしました。
決定の知らせを受け、夫の無実を信じ続けた妻のつや子さんは、「殺すはずがない、それを信じていたからね」「いつ死んでもいい、あの世に行って、(夫に)わかってもらえたよって言いたい」と話しました。
死刑や無期懲役が確定した事件で、本人の死亡後に再審開始が認められたのは戦後初めて、再審は今後、大津地裁で開かれることになります。
弘次さんの会見に同席した弁護団は、「きょうは喜びの報告のつもりでしたけど、弘次さんの話を聞いていて、むしろ怒りの方が強い。やはり遅すぎた。この時期に再審開始決定になったのは、弁護団として非常に残念です。この事件だけじゃなくこの制度の不正義性がある」と語気を強めていました。
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