ひきこもりの長期化や高齢化が社会問題となる中、誰もが自分らしく生きることができる社会を目指して石川県は3日、金沢市でひきこもり経験者や支援者によるアカペラライブを開きました。

県立図書館で開かれたこのイベントは県こころの健康センターが開いたもので、3日は不登校になった子供たちの居場所づくりなどに取り組む支援団体「つなぐ会花園」などがアカペラライブを行いました。出演した4人のメンバーには、それぞれ引きこもりの経験があります。
メンバーの1人、中野喜文さん41歳。高校3年の頃から自宅にひきこもるようになり、30歳のときにうつ病と不安障害の診断を受けるまで就職もできなかったといいます。現在は同じ苦しみや生きづらさを抱える当事者のために、サポーターとして活動しています。

中野喜文さん「両親や周りの人と社会的距離ができていた。たまたま偶然話を聞いてくれた人がいて、話してもいいんだな、自分の思っている事をつたえてもいいんだなと感じられた」「積極的にいろんなところと関わってみて違うなと思ったらやめてもいいと思う。(行政には)一歩を踏み出す、そういう事ができるように支えてあげてもらえたら」
県の担当者は、中野さんら支援者の協力を得て、ひきこもりや不登校の当事者が自分らしく生きられるような地域づくりに取り組みたいとしています。











