繊細な空間 オルガンの“裏側”に潜入
開館以来初めてとなる、パイプオルガンの大規模な改修工事。その重要な役割を担うのは、国の内外から集まった楽器修理のスペシャリストたちです。
その一人がヤマハの早田平八朗さん、オルガンの「裏側」を特別に案内してくれました!
狭い空間に収められる大小さまざまなパイプは、数にして5000本あまりで、ここに風を送り込むことで、音を鳴らします。

音の強さや種類を選ぶのは、演奏席の脇にある69種類の「ストップ」。69のストップと他にもミクスチャーなど、おそらく1個押しただけで100本近いパイプが鳴ります。

膨大な機能を備え、独特の音色を醸し出す楽器だけに、技術者にも繊細な作業が求められます。
ヤマハ・パイプオルガン担当 早田平八朗主事「楽器の命は音だと思うので。オリジナルの音を壊さずに、設置されてから20数年間オルガニストが弾いてきて『ここがもう少しこうだったら良いな』という意見も反映しつつ、バランスの取り方をすごく気を遣う」











