今年度の上半期に北陸3県で発生した企業倒産は、前の年の同じ時期を大きく上回り、負債総額もコロナ禍以降では最多となりました。

民間の信用調査会社帝国データバンク金沢支店によりますと、ことし4月以降の半年間に北陸3県で負債を1000万円以上抱え倒産した企業の件数は116件で、前の年の同じ時期に比べ39件増加しました。また、負債総額は163億6800万円となり、4月から9月までの上半期で見た比較では、新型コロナの影響が出始めた2020年度以降で最多となりました。

県内での企業倒産は前の年の同じ時期より4件増加し34件、負債総額も35億4300万円と14億円近く増えました。

帝国データバンク金沢支店では、原材料高による値上げやトランプ関税による影響など、企業を取り巻く環境が好転する兆しは少ないとして、北陸3県での倒産動向には一定の注意が必要としています。