郵便配達員の点呼が不適切だった問題で、国土交通省は日本郵便の一部の軽自動車の使用を一定の期間、停止する処分を行いました。
石川県内では、かほく市と中能登町の2か所の郵便局が対象となっています。今後、宅配便などに支障が出て、物流への影響が広がる恐れがあります。
日本郵便をめぐっては、飲酒の有無などを確認する「点呼」を適切に行っていなかったとして6月、国交省は配送用のトラックなどおよそ2500台の運送事業の許可を取り消しています。
国交省はさらに配送などを担う軽ワゴン車についても不適切な行為があったとして、1日全国111か所の郵便局あわせて188台の軽自動車について使用を停止する行政処分を行いました。
県内では、違反が確認されたかほく市の高松郵便局と中能登町の鹿西郵便局が処分の対象で、8日から高松で144日間、鹿西で132日間、それぞれ1台が使用停止となります。

軽自動車はゆうパック配達の主力で、日本郵便は物流を維持するために外部への委託拡大や車両に余裕がある局の応援で対処するということです。