11月に行われる宮中行事の「新嘗祭」で献上されるコメを収穫する「抜穂式」が9月18日石川県川北町で行われました。

今年、県内から新嘗祭に献上するコメを育てる献穀田に選ばれたのは、川北町与九郎島の披岸智範さんの田んぼです。

新嘗祭は収穫された穀物を献上し、秋の実りに感謝する宮中行事の1つです。
18日は川北小学校の5年生がかすりの着物を身にまとった刈乙女姿で「ひゃくまん穀」の稲穂を丁寧に抜き取りました。

抜穂式


披岸さんによりますと、今年は日照りが続き水の管理に苦労したものの、粒のそろった出来の良いコメに育ったということです。

県内の献穀田は毎年、加賀地方と能登地方の1か所ずつが選ばれていましたが、今年は地震と豪雨の影響で川北町のみとなりました。

披岸智範さんは「石川県代表というか、能登の生産者の分も良いお米を作ろうという気持ちも込めて頑張って作りました」

18日に収穫したコメは今後精米され、10月下旬に皇居に納められます。