地震で護岸が崩れるなど、甚大な被害を受けた石川県七尾市の石崎漁港に、子どもたちの元気な声が響きました。
16日、地元の小学生が漁船に乗り込み、魚たちのすみかとなる藻場(もば)の保全を行いました。
児童「ひぇ~やばい」「怖い」「酔いそう…やばい」

ライフジャケットを身につけて漁船に乗り込んだのは、石崎小学校の5年生20人です。児童らを乗せた船は石崎漁港を出発し、およそ2キロ離れた七尾湾の沖合へと向かいます。
七尾湾では温暖化などの影響で、魚たちのすみかとなる藻場が減り、漁獲量も年々減少傾向にあります。
今回、児童らが手伝ったのは、魚たちが隠れたりえさを食べたりする人工の「魚礁」の設置で、海上で待っていた潜水士に漁礁にくくり付ける海藻を手渡します。

児童「楽しかった~!最高!」「キレイで魚たちもいて、ただごみが多少あったからそこは呼びかけというか、どんどんなくしていきたい」「七尾の海が魚がいっぱいでキレイな海になれば良いなと思います」
いまだ地震の爪痕が残る石崎漁港ですが、護岸の復旧工事は夏をめどに完了する予定で、漁業関係者も復興に向けて一歩ずつ歩みを進めています。
石崎里海保全会・竹内大生会長「今回、海に連れて行って、すごく子どもたちが喜んでくれて、それが逆にものすごい励ましになって。もっともっと良い海をつくってがんばっていこうと逆に元気づけられました」