能登半島地震で被害を受けた金沢市の神社で15日、2年ぶりに能が披露されました。

金沢市寺中町の大野湊神社は、能登半島地震で能の舞台が傾く被害を受け、2024年は毎年恒例の神事能を行うことができませんでした。

被災後はクラウドファンディングで資金を募り、全国からおよそ900万円の支援を受けて舞台を修理し、今回で413回目の神事能を実施することができました。

神社には多くの地元住民らが集まり、金沢能楽会や金石宝生会(かないわほうしょうかい)による狂言や能が披露されました。

訪れた人「湊神社のお祭りでもあり狂言舞台があって、一年に一度の舞台なのでとてもよかった」

大野湊神社・河崎智洋禰宜「きょうの神事が開催されるということは先人たち、そしてこの神事能を大切にしたいという方々の思いの結晶だと思うから、その思いを受け継いでこれから先も続けていけるように努めていきたい」

訪れた人は、久しぶりに境内に響いた囃子と荘厳な舞を楽しんでいる様子でした。