石川県産の高級ブランド牛「能登牛」の昨年度の出荷頭数は、能登半島地震の影響で前の年度より54頭少なくなったことが県のまとめで分かりました。

県によりますと、昨年度の能登牛の出荷頭数は1203頭で、2020年度以降、5年連続で1000頭を超えました。
一方、前の年度から出荷が54頭減ったことについて、県は、能登半島地震の影響で一部の生産農家が廃業を余儀なくされたことや、牛舎が被災したことで、出荷の時期を前倒しした農家があったことなどを要因に挙げています。
県では、2032年度までに出荷頭数を2000頭に増やす目標を掲げています。
今後は、震災からの施設の復旧と農家のなりわい再建を最優先に取り組み、PR活動や海外からのインバウンド需要を取り込むなどして、能登牛の消費拡大を目指したいとしています。