奥能登が抱える実情…患者数もどるも“退職する看護師”急増

中島さんが勤める公立穴水総合病院。
入院患者向けに稼働させられるベッドの数は100あるものの、能登半島地震のあとは80まで減らして運用しています。ネックとなっているのは、看護師を中心とした“医療従事者の不足”です。
石川県によりますと、奥能登の4つの公立病院の外来患者数は地震直後の2024年1月~2月を底にその後は増加傾向にあり、地震前の9割近くまで戻っています。穴水病院でも発災から1年で99パーセントと、同水準まで戻りました。

この一方で、住環境の変化などから退職する看護師は急増しています。4つの病院の在籍者数をみるとこの1年3か月で53人減少、率にして、およそ15パーセントの看護師が減っています。