あおり運転ではなく「運転ミス」被告が無罪主張

一方、被告はこれまでのJNNの取材に対し、事故は運転ミスが原因だったと主張していました。

JNNの取材に答える被告

Q. あおり運転や危険な幅寄せで亡くなった?
「私はそんなつもりはないと思うのですけども。基本的には私の運転ミスなのかなと。私が100%悪いのは間違いないんですけども」

被告は裁判でも不注意で事故を起こしたことは認める一方で、通行を妨害する目的はなかったとして、無罪を主張しました。

裁判の争点 「妨害目的」と「著しく接近」は?

裁判では、被告に男性の「通行を妨害する目的」があったか、そして被告が男性のバイクに「著しく接近した」かどうかが大きな争点となりました。

高速道路を通行止めにして事故の様子を再現する石川県警

検察は、被告から男性のバイクへの見通しはよく、ウィンカーを出さないままバイクの1.1メートル前に進入したことから、単なる車線変更ではなく、意図的な幅寄せ、つまり「あおり運転」があったと指摘していました。

一方弁護側は、被告がバイクを完全に追い抜いたと思って車線変更を始め、バイクが加速したために距離感を見誤ってしまったとして、あくまでも運転ミスだったと主張していました。