農林水産省が発表した「野菜の生育状況及び価格見通し」によると、1月は高値傾向の品目が多かったものの、2月はほうれん草やナスなど平年並みの価格の品目が出てくる見込みです。

1月は例年、年末の高値から徐々に価格が下がり、月末には平年並みに戻る月ですが、2024年の年末の価格が過去最高だったため、消費者も高値に慣れてしまい、需要の落ち込みが緩やかでした。また、干ばつや低温の影響で出荷数量が増えず、全体的に少しずつ価格が下がっているものの、平年を下回る安値になることはありませんでした。

しかし、主要野菜14品目のうちキュウリ、ナス、トマト、ピーマン、さといも以外の9品目は、2月3日の全国相場で平年比120%を超える高値となっています。特にキャベツは251%、白菜は248%と高値で、2月も高値が続く見込みです。白菜は2月下旬からさらに価格が上がる可能性があります。

また、ジャガイモと、指定野菜ではありませんがショウガに関しては、収穫済み残量が平年よりも少ないということで、2月も高値で推移すると見込んでいます。

キャベツ、白菜、ジャガイモ、ショウガ以外は比較的落ち着いた価格で推移し、野菜が高いと言われることもなくなるでしょう。