親子の“室内練習所”が全壊…以前のような練習はできず

「整列!」「おう!」
…「きょうはまたいつも通りトレーニングします。元気出していきましょう」「はい!」
羽咋クラブ。5つの小学校からあわせて20人が所属する学童野球のチームです。
「でかい声出せや、いつも通り」
監督を務めるのは、辻田翼さん。6年生の長男・彪(たける)君はキャプテンを務め、4年生の次男・統(すばる)君も野球に打ち込んでいます。

次男・辻田統君
「(兄は)キャッチャーしているところがかっこいい」
「(地震前は)このへんで練習していました」
自宅の隣には、地震前まで親子の自主練習場がありました。
もともと織物工場だった建物を改装した室内練習場。

父・辻田翼さん
「全部ゴロやがいや!」「ほらあ!」
厳しい声をかける辻田監督。親子3人で汗を流してきた大切な場所でした。去年の元日も…「ここ(室内)で練習していました」。
彪君「地面にひび入ったり、中にあったものが倒れたりした」
統君「屋根ついていたので雨とかでも練習できたんですけど、今はもう雨とかだと練習できなくなりました」
全壊した練習場は解体され、親子は、自主練習の場所を失いました。そんな中、舞い込んだプロ選手による野球教室の話。
Q 将来の夢は?
「自分はプロ野球選手です」
「プロ野球選手きます」「えっ…」
「(ロッテの)角中選手…」「え、そうなん!」
彪君
「色々喋ったりしたい」
父・翼さん
「長男の彪はなかなか自分から前に出ていくタイプではないので(プロに)どんな風な学校生活だったかとかも聞いてほしい。次男の統は自分から勝手に何でも喋るんですけど、野球の技術どういったところを気をつければいいかどんどん聞いてそれを吸収していってくれれば」