北陸銀行は30日、9つの店舗で、顧客情報が記載されている書類を誤って廃棄したとみられると発表しました。
北陸銀行によりますと誤って廃棄されたとみられるのは1996年3月まで使われていた預金通帳や預金証書の喪失を顧客から受け付けたことを記録した「喪失証書通帳明細帳」と呼ばれる台帳です。
顧客から過去の預金証書が見つかったと連絡があり、処理状況を調査しようと書類を探したところ保管されておらず、全ての店舗で保管状況を確認したところ、9つの店舗で紛失していることが発覚しました。
書類が紛失していたのは金沢市の東金沢出張所と西金沢出張所のほか、富山県の富山問屋町出張所、金泉寺出張所、東富山出張所、石動支店、高岡南中央支店、東京都の浅草支店、そして神奈川県の横浜支店の9店舗です。
内部調査の結果、書類は廃棄書類の整理の際に保管期限が過ぎた書類に混じって誤って裁断し廃棄された可能性が高く、外部に情報が流出した可能性は低いということです。
北陸銀行では今回の事態を重く受け止め、顧客情報の管理について一層の厳格化、徹底を図って再発防止に努めていくとしています。