能登半島地震で被害を受けた奥能登の地域では、仮設住宅の建設が進み、新たな生活が始まっています。一方で、地域に残る人たちは住民が戻らず集落が消滅するのではとの不安を抱えています。

家をめぐっての世代間の思いのギャップが背景にあるようです。

石川県輪島市門前町の山あいの集落、谷内和田(やちわだ)地区は、地震の前まで25軒の家におよそ50人が暮らしていました。

高崎覚さん(69)は、この地区で区長を務めています。

門前町谷内和田地区・高崎覚区長

門前町谷内和田地区・高崎覚区長「地震発生当時はここにザーッと畳敷いてここに何人寝てたかな?6人くらいここに寝てたかな」

地震発生からおよそ2か月間、このガレージで自宅に住めなくなった多くの人が寝たり、食事を取ったりしていたといいます。