Q. 見直しで何が変わる?
これまでの被害想定は、金沢の中心部を通る森本富樫断層帯や、邑知潟断層帯など10本の断層を対象としていました。能登半島の沖合をみると、いくつかの断層に分けて地震が起こると考えられていましたが、元日の地震では長さ100キロ程度の断層帯が連動して一気に動きました。そこで政府は連動した場合の地震の規模などを前倒しして発表することになりました。
Q. 被害想定はなぜ見直されてこなかった?
これまでの被害想定は1995年の阪神淡路大震災を受けて作られましたが、断層の評価には長い年月がかかるため、見直しがなかなか始まりませんでした。ただ近年、東日本大震災や熊本地震、そして今回の能登の地震など、たくさんの研究データが集まってきています。専門家も、今後はどの県にも負けない「最新の被害想定」が作られるのではないかと期待しています。