昭和22年、父親はハンセン病の療養所・奄美和光園に強制収容されました。奄美和光園は、昭和18年に開設。ピーク時には、360人以上の入所者がいました。

園内には集会所や学校の分校などもあり、病気が軽い人は畑仕事などの作業に従事しながら、療養生活を送っていました。

離れて暮らす家族に偏見や差別が及ぶことを恐れ、連絡をとることすら遠慮する入所者もいたといいます。

(奄美和光園・社会福祉士 有川清四郎さん)「(電話は)2回コールをして切るとか、家族とのしめし合わせて連絡をしていた」

現在、入所者は8人。平均年齢は89歳。ここを終の住処と決め、静かに暮らしています。