昭和100年にあたる今年、シリーズでお伝えしている昭和からのメッセージです。
鹿児島県は毎年6月22日前後の1週間を「ハンセン病を正しく理解する週間」に定めています。

ハンセン病はらい菌によっておこる感染症です。感染力の弱い病気ですが、患者やその家族たちは偏見や差別を受けてきました。

昭和の時代に行われた国の誤った隔離政策。元患者の家族で、啓発活動を続ける男性からのメッセージです。

奄美市に暮らす、赤塚興一さん(87)。父親がハンセン病の患者でした。

ハンセン病は、らい菌によって皮膚や末梢神経が侵される病気です。感染力は弱く、戦後に特効薬が導入され完治する病気となりましたが、国による強制隔離政策で、患者たちは社会と切り離されました。

(赤塚興一さん)「42歳の時、隔離っていうのかな、言うなれば、“拉致”ですよね」