昭和から続く噴火を体験してきた佐藤さんです。佐藤さんにとって、昭和はもう1つ、忘れられない出来事があります。中学生の時に目の当たりにしたアメリカ軍機の空襲です。

(佐藤春雄さん)「高いところから霧島神宮を見ると、飛行機が目下の方に見えて、機銃掃射のバンバンバーンという音が耳に入って、本当にあの恐ろしさは今も忘れていない」
昭和の戦争体験は噴火とともに、「命」について見つめ直す出来事でもありました。

(佐藤春雄さん)「昭和を振り返って一番考えることは、命の大切さ。噴火はできるものなら起きない方がいいが、これはもう自然の任せ。これだけは肝に銘じている」
命の大切さを、時代をこえて胸に刻み続けています。