当時の噴火では、近くの温泉街も被害を受けました。

(焼肉厨房わきもと 脇元敬社長)「ぱっと山を見たら大きな噴煙が上がっててびっくりしました」

飲食店を経営する脇元敬さん(55)。温泉街は新燃岳火口からおよそ6キロ離れていますが、14年前、空振=空気の振動で建物の窓ガラスが割れるなどの被害が出ました。噴火の影響で観光客は一時、遠ざかり、店の売上げも前年の半分ほどに落ち込んだといいます。

(焼肉厨房わきもと 脇元敬社長)「日に日に宿泊業・飲食業、観光業にキャンセルの電話が相次いで、当時は大変な時期を迎えた」

「3割4割減は当たり前で、中には5割減6割減、7割減という事業者もいた」

新燃岳は、2011年の噴火のあと、2017年と18年にも噴火を繰り返しました。脇元さんは、噴火のたびに苦しめられながらも、火山と「共生」していきたいと考えています。

(焼肉厨房わきもと 脇元敬社長)「観光客がきてくれて生活ができていて、それは霧島の山があって、温泉が湧き出ていてそういう恵みを受けて生活をしているので、これからもこの霧島の山々とは一緒に暮らしていくという覚悟を当時持った」