高知市長選挙で初当選した桑名龍吾(くわな・りゅうご)さん、30日から市長としての任期に入るのを前に、今の心境を語りました。
(高知市長選挙で初当選 桑名龍吾さん)
「当選した次の日から、このようにマスコミの対応があったり、市役所の方で(当選者への)説明があったり、支援していただいた皆さんへのご挨拶があって、もう時間が足りない状態です。ただ、これから私がやらなければならないことは『しっかりとした市政をつくっていく』、これが(有権者への)恩返しだと考えていますので、今の忙しさは本当にありがたいと感じています」

激戦となった市長選挙を制した桑名さん、選挙期間中、有権者からは「高知の将来」を心配する声が多く聞かれたといいます。
(桑名龍吾さん)
「高齢者から若い人まで、だいたい言っていたのが『将来の高知、子どもたち』を案じる言葉が多かった。ですから私は『若者の定住支援』『子育て支援』『結婚支援』こうしたところを中心にお話してきました」

一方で、選挙後には早速「課題」も見えてきたといいます。
(桑名龍吾さん)
「選挙戦が終わってから感じたんですが、投票率が40.34%で、約60%の方が投票に行っていない。これは『候補者=私の声が届かなかった』ということもありますし、『どちらにも(票を)入れるに値しない』という声もあるかもしれません。これは候補者の問題だが、もしかしたら、この市政が『市民と遠ざかっていっているのでは?』ということを危惧しています。これから変えていかなければいけないことは、『市政』が皆さんに『寄り添って・身近な』ものにしていかなければならない。ここを変えていきたいと考えています」
県議会議員を4期つとめた桑名さん。選挙期間中は濵田知事とともに「県市一体」のスローガンを掲げてきた一方、県議会議員時代は濵田県政に「モノ申す」場面もありました。

(桑名龍吾さん)
「大切なことは『お互いが胸襟を開いて話し合える関係』だと思っています。時には物申さなければなりませんし、時にはお互いが理解し合わなければならない。この関係を大切にしていきたいと思っています。ただ、これはトップだけでなく、職員も同じで、お互いが同じ問題に対してどう向き合うのか、そういった関係性を築き上げていきたいと思っています」
初当選から3日、日に日に「責任の重さ」を感じてきているという桑名さんですが、いよいよ30日から「桑名市長」として日々が始まります。
(桑名龍吾さん)
「『当選したときに、市民の皆さんの命・財産を預かる仕事』ということで、その『重責』をドンと感じたんですが、1日1日が経っていって、きょうが引継ぎ式、あすが登庁日ということで、その『重さ』をさらに感じています。任期は最大でも『3期12年』と決めています。その中で『寄り添った・開かれた市政』を行って、『高知市に生まれて・育って暮らす』ことが『喜び・誇り』に感じられるようなまちを作っていきたいと思っています」
