全国高校ラグビーの高知県予選決勝で、土佐塾と高知中央が対戦しました。1トライ差の大接戦を制したのは高知中央で、5年連続で“花園”への切符を手にしました。

決勝戦、先にチャンスを掴んだのは高知中央でした。

前半5分、相手陣内でのマイボールスクラムからパスでつなぎ、突破力のあるトンガ人留学生ルカスが攻め込むと、最後はウイングの溝淵が先制トライを奪います。

その後のコンバージョンキックも1年生・濱口が落ち着いて決め、7対0とリードします。

しかし土佐塾も前半10分、相手の反則でチャンスを掴み、2年生のスタンドオフ・塚田がおよそ30メートルの距離があるペナルティーゴールを決め3点を返すと…

前半13分には、1年生フルバックの小川がパスダミーで突破して相手陣内の22メートルライン付近まで攻め込み、パスをつないで最後はプロップ・北村がトライ!逆転に成功します。

3点ビハインドとなった高知中央は前半終了間際、相手陣内ゴールラインの目の前まで攻め込むと、最後はトンガ人留学生・ルカスがトライ!再びリードを奪います。

後半も、高知中央は相手陣内のゴール前でペナルティーキックのチャンスを掴み、キャプテン・下元がトライ!リードを広げまず。

しかし土佐塾も意地を見せます。後半20分過ぎ、1年生の山口、3年生の森、ウイングの2人で相手陣内まで攻め込むと、ゴール前での相手の反則から、ナンバーエイト・大楫(おおかじ)がトライ!これで6点差。

その後のコンバージョンキックも成功し4点差に。最後の最後に高知中央に詰め寄ります。

1トライ差の大接戦、どちらが勝ってもおかしくないロスタイム、ボールを支配したのは土佐塾でしたが最後に痛恨の反則!

このボールを高知中央がタッチに出して試合終了!5年連続9回目の花園出場を決めました!

(高知中央 下元功大 主将)
「(土佐塾には)春季大会で負けているので『このまま負けてしまうのではないか』と思ったが、仲間を信じていたので、仲間15人、リザーブのメンバーも合わせて25人全員が戦えて、勝てたと思います」

(高知中央 西川誠山 監督)
「せっかく(全国への)チャンスをいただいたので、残りの1か月半、選手たちをさらにブラッシュアップして、“花園”で、今年こそは結果を出せるように頑張りたい」