高知県内での今後の観光振興策について経済団体が副知事に提言を行いました。テーマは「富裕層に向けたサステナブルな観光」です。
提言をしたのは県内企業の経営者らでつくる「土佐経済同友会」です。今回は海外からの富裕層に向けた観光資源の強化について提言が行われました。
同友会は提言書の中で高知は地理的条件などから外の文化や流行の影響を受けにくい場所であるとしました。その上で、今残っている自然や文化を保全する過程そのものを観光資源にする「サステナブルな観光」を富裕層にアピールすることが観光振興を目指す上で一つの視点ではないかとしています。
(土佐経済同友会 森恒一郎 観光振興委員長)
「富裕層の方がどういうものを高知に求めて来るかという議論の中でたどり着いたのが『世界のどんつき・高知』ということで、世界中の文化が流れ着いて蓄積しているのが良さ。何百年、千年と昔ながらのものが生き続けるという良さを発信していこうという提言」
井上副知事は「サステナブルな観光を実現するためには自然や文化を保全してお金に変えていくことも大切。市町村と連携しながらいろんなことにチャレンジしていきたい」と話していました。