高知県いの町の仁淀川で、水難事故を防ぐための啓発活動が行われました。この場所では過去にも事故が多発していて、参加者がレジャー客に危険が潜んでいることやライフジャケットの着用を呼びかけました。

啓発活動は、仁淀川水系の水難事故を防ごうと活動する物部川・仁淀川水系安全利用推進連絡会が、川のレジャーが本格化するこの時期に、毎年行っています。2021年、この場所で子ども数人が流されたのがきっかけの一つです。

高知河川国道事務所によりますと仁淀川橋の橋脚部分は川の流れが速く、水深も深くなっています。連絡会のメンバーは、夏休みで川を訪れていた親子連れらにチラシを渡し、事故が多発していることや遊ぶ際はライフジャケットを着用することなどを呼びかけました。

(市内から)
「川の流れが橋の下は急ということで、必ず(子どもと)約束して、この辺までで遊ぶようにと伝え、川の危険性を教えている」

(兵庫から)
「(ライフジャケットを付けると)結構浮いてくれるので、泳ぎやすくいいと思う」

(高知河川国道事務所 壬生恵庫 副所長)
「川に親しんでもらって思い出をいっぱい作ってほしい。しかし、毎年水難事故が発生している。川に危険な箇所もある。十分理解してもらい川での楽しい思い出を作ってほしい」

仁淀川では今年も6月以降、アユ釣りをしていた人や泳いでいた高校生が流される事故が発生しています。連絡会は今後も関係機関と連携しながら啓発活動を続けていくことにしていて、8月23日と24日には安全教室を開催する予定です。