高知市議会9月定例会が開会しました。桑名市長は物価高を受け、施設の維持・管理費が増加していることから、施設の使用料や行政サービスにかかる手数料を改定する考えを示しました。

高知市は施設の使用料や行政サービスにかかる手数料について、2009年度に全面改定を行って以降、16年間据え置いてきました。桑名市長は「近年の物価上昇や経済状況の変化により、施設の維持管理や行政サービスにかかる経費が大きく増加している」とした上で、2026年度から施設の使用料と行政サービスにかかる手数料を改定する考えを示しました。

(高知市 桑名龍吾 市長)
「施設等を利用する方と利用しない方との間における負担の公平性をより一層確保するため、受益と負担の適正なあり方について改めて整理を行い、今議会に関係条例を改正するための議案を提出させていただきました」

使用料改定の対象はかるぽーとや総合運動場など64施設で、基本、現行価格の1.5倍を上限としています。また、住民票や証明書などを交付する際にかかる手数料を改定する案も9月議会に提出。改定により高知市は年間およそ1億円の歳入増を見込んでいます。可決された場合、2026年春に改定が行われる見通しです。高知市議会9月定例会は9月30日までです。

【改定額】
▼高知市斎場火葬場の使用料…2万円→2万5000円
▼高知市文化プラザかるぽーと(大ホール)⋯3万7350円→4万6680円
▼高知市総合運動場陸上競技場…5090円→6360円
 テニスコート…630円→780円
 総合体育館…2540円→3170円など