高知県四万十市から心温まる話題をお伝えします。登校中に具合が悪くなった児童を救ったお礼に、上級生たちが助けた高校生と住民に感謝状を贈りました。

(中村南小学校 児童会長)
「感謝状、高橋風雅様。この度は登校中に体調を崩して動けなくなった本校児童を助けてくださり、ありがとうございました」

感謝状を贈ったのは四万十市の中村南小学校の児童会です。学校によりますと6月下旬、3年生の男子児童が登校中に具合が悪くなり道端にうずくまっていたところ、近所に住む遠近義人さん夫婦が駆け寄り、体をさするなどして介抱しました。さらに自転車で通りかかった中村高校3年生の高橋風雅さんが、近くの自動販売機でペットボトルの水を買って来て渡しました。3人の介抱のおかげで男子児童は大事に至らなかったということです。児童会のメンバーは下級生のピンチを救ってくれたお礼として感謝状を贈りたいと思い立ち、19日に手渡しました。

(中村高校3年生 高橋風雅さん)
「毎回そういうのを見ても何もできていなかったので、今やるしかないなと思って。この子のためにもやらなきゃいけないと思って、行動しました。元気になってよかった」

(助けてもらった男子児童)
「頭が痛かった。助けてもらってよかった」

最近では人付き合いが薄れ、無関心な社会になりつつあるとの指摘もありますが、とっさの判断で児童に声をかけた3人と、さらにお礼をしようと考えた児童会のみなさんの思いが地域に広がっていくといいですね。