高知県香南市が2020年に発注した公共工事で、建設会社から依頼された元市議会議員が職員から入札に関する情報を聞き出した問題で、香南市が、入札制度を改善するための第三者委員会を設置しました。

2020年12月に香南市が発注した公共工事では建設会社の元社長が元市議会議員に依頼し、入札に関する情報が「氏名不詳の市職員」から漏えいしました。元市議会議員と元社長は入札妨害などの罪で有罪判決を受けています。

この問題を受け香南市は、公正取引委員会による研修や、測量・建設コンサルタントの委託業務について一般競争入札の範囲を拡大するなど、公平性を保つための取り組みを行ってきました。

これらに加え、客観的な視点で公正な入札制度を構築しようとこのほど、「入札・契約制度検討委員会」を新たに設置。県土木部の職員や高知大の教授ら5人で構成されていて、一回目となった5日は、現在の市の入札制度について説明されました。

次回も、委員に対しての説明が行われる予定で、市は3回目以降の会で、具体的な議論を深めていきたいとしています。