中学球児のセンバツ、高知県中学校選抜野球大会は、大会4日目の29日、準決勝2試合が行われ、佐川・加茂の連合チームと西部がともに初めての決勝進出を果たしました。
75回目を迎えた県中学校選抜野球大会。第一試合は佐川・加茂連合対明徳義塾です。ともに高吾地区選抜で、去年秋以降の公式戦では1勝1敗となっています。佐川・加茂連合の先発は、130キロ台の速球を中心に、多彩な変化球で試合を組み立てる北添。

対する明徳義塾の先発は1年生のサウスポー、松下です。

2回表、明徳義塾は内野安打やフォアボールなどで1アウト満塁のチャンスを迎えます。ここは佐川・加茂連合の北添が、2者連続三振で切り抜けます。3回ウラ、今度は佐川・加茂連合がノーアウト満塁のチャンス。バッターは1番・北添。スクイズで1点を先制します。
佐川・加茂連合のチャンスは、4回ウラも続きます。2アウトから、7番の和田が出塁すると、続く8番・眞辺。レフト線ぎりぎりにタイムリー2ベースを放ち、3対0とその差を広げます。投げる北添も4回以降、毎回三振を奪うなど速球と変化球を織り交ぜた好投を見せます。
3点を追いかける明徳義塾は最終回。先頭バッターの6番・久野。レフト前に落とします。しかし、反撃もここまで。北添が最後の打者を三振にうちとりゲームセット。3対0で初めての決勝進出を果たしました。

(佐川・加茂 北添颯志投手)
「明徳義塾という強豪と戦って、大変だったけど、チーム全員で声をだして、頑張れたと思います。みなさん応援してくれているので、絶対に優勝したいと思います」
第二試合は西部と介良の対戦です。エラーでの失点もあり、一進一退の展開が続きます。
2対2の同点で迎えた5回ウラ。1アウト2塁の場面で、打席には3番・澤本。レフトオーバーのタイムリー2ベースで勝ち越します。
一点を追いかける西部は最終回。先頭の2番・和田。ライトオーバーの2ベースヒット。送りバントで1アウト3塁とし・・・打席には4番・山下。内野ゴロの間にランナーがホームに帰り、同点に追いつきます。
ランナー1塁・2塁からスタートするタイブレークとなった8回。西部は送りバントでランナーを進め、代打・岡本。内野安打で3塁ランナーが帰り、貴重な1点をもぎとります。
そのウラ、追いかける介良は1アウト満塁のチャンス。センターフライ、センターからの好返球で、3塁ランナーもタッチアウト。4対3で西部が勝利し、初の決勝進出を果たしました。
(西部 宮内瑛土 主将)
「みんなあきらめずに7回、8回で逆転することができて、守備では必死に守ることができたので、よかったです。ここまで勝ち上がってきたので、最後は優勝して終われるようにしたいです」
